この記事でわかること
- AI生成画像に「見えない透かし」が入るようになった仕組み
- SynthIDとC2PAという2つの技術が何なのか
- 誰でも無料で確認できるツールがある
- EUとカリフォルニアでは2026年8月からは法律でも義務化(日本はまだ)
「この画像、AIが作ったの?」が一目でわかる時代に
SNSや記事の画像を見て「これ、AI生成じゃない?」と思ったことはありませんか?
2026年5月19日から、ChatGPTやOpenAI APIで生成した画像には自動的に「見えない透かし」が入るようになりました。
スクリーンショットを撮っても、画像を圧縮しても、別のフォーマットに変換しても——透かしは消えません。
そして、誰でも無料で確認できるツールも公開されました。
「見えない透かし」ってどういうこと?
透かし(ウォーターマーク)と聞くと、写真の上に「SAMPLE」と書いてあるアレを想像しますよね。
でも「見えない透かし」は違います。
肉眼では全くわからないのに、専用のソフトやツールで解析すると「この画像はAIが作りました」という情報が読み取れる——そういう仕組みです。
画像の見た目はまったく普通のままなので、意識しないと気づきません。でも裏側には「出どころの情報」がしっかり埋め込まれています。
2つの技術が組み合わさっています
今回の仕組みは、2つの技術が合わさったものです。
SynthID(シンスID)
GoogleのDeepMindが開発した技術で、AI生成コンテンツに見えない印をつけるための仕組みです。
画像のピクセルデータに極めて微細な変化を加えることで、肉眼ではわからないレベルの「署名」を埋め込みます。今回からOpenAIもこの技術を採用することになりました。
C2PA(シーツーピーエー)
「Content Credentials」とも呼ばれる、コンテンツの”出どころ情報”を記録する国際規格です。
「いつ・どこで・何のツールで作られたか」という情報をメタデータとして記録します。AdobeやMicrosoftなど多くの企業が参加している業界標準規格です。
確認する方法は?無料でできます
「自分で確認してみたい」という方は、OpenAIが公開している無料ツールがあります。
画像をアップロードするだけで、その画像がOpenAIのツールで作られたものかどうかを確認できます。
ただし、確認できるのは現時点では「OpenAI製ツールで作られた画像かどうか」です。他社(Midjourney・Adobe Firefly等)で作られた画像は対象外です。
なぜ「消えない」の?
「スクリーンショットを撮ったら消えるんじゃないの?」と思いますよね。
通常の透かしは、画像を切り取ったりスクリーンショットを撮ることで消えてしまいます。でも、SynthIDはより深い層——画像のピクセルデータそのもの——に埋め込まれているため、以下のことをしても消えません。
- スクリーンショットを撮る
- 画像を圧縮する(JPEGなど)
- 別のファイル形式に変換する(PNG→JPEGなど)
- 画像をトリミングする(完全にはなくなりにくい)
完璧ではありませんが、かなり高い堅牢性を持っています。
海外では法律で義務化の動き——EUとカリフォルニアが2026年8月から施行
海外では、任意ではなく法律で義務化する動きが始まっています。
- EU AI法(欧州AI規制法):2026年8月2日から施行
- カリフォルニア州法:同様のタイミングで施行
この法律によって、AI生成コンテンツには「これはAIが作ったものです」と明示することが法的に義務付けられます。
日本での義務化はまだ確定していませんが、グローバルスタンダードとして定着していく流れは確実です。
これって私たちの生活にどう関係する?
① SNSのフェイク画像に気づきやすくなる
「この衝撃的な写真、本物?それともAI?」という判断が、将来的にはもっと簡単になっていきます。今はまだOpenAI製に限られますが、規格が広がれば他のAIツールにも適用される見込みです。
② ブログ・SNSでAI画像を使っている人は注意
自分のブログやSNSに投稿したAI生成画像も、透かしが入るようになりました。悪いことではありませんが、「AIで作った」という情報が読み取れる状態であることは知っておきましょう。
③ 「AIっぽい画像」の信頼性が変わる
逆に言うと、透かしのない画像は「AIで作っていない可能性が高い」という判断材料にもなります。コンテンツの信頼性を見極める新しい軸が生まれつつあります。
まとめ
- 2026年5月19日から、ChatGPT・OpenAI APIの生成画像に「見えない透かし」(SynthID+C2PA)が自動付与
- スクリーンショットや圧縮・形式変換をしても透かしは消えない
- 確認は無料ツール(openai.com/verify)でできる
- 2026年8月2日からEU・カリフォルニアでは法律で義務化
AIが作った画像かどうかを見分ける仕組みが、少しずつ整ってきています。「あの画像、本物?」と疑問に思ったとき、ツールで確認できる時代がもうすぐそこまで来ています。
本記事は2026年5月24日時点の情報をもとに作成しています。


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